食べてビックリ!中身が空洞!? 嬉野市の老舗菓子屋の「逸口香(いっこっこう)」

シュガーロードサイト管理者(2015年6月1日)

今回ご紹介するのは、佐賀県嬉野市にある「楠田製菓本舗」の「逸口香(いっこっこう)」です。
逸口香(いっこっこう)は、長崎県や愛知県では一口香と書きます。
逸口香は生地に包まれた黒糖の働きによって、中が空洞となっている不思議なお菓子。
別名「ごま洞らん」とも呼ばれ、中身が空っぽということが「ごまかし」という言葉の語源となったとも言われています。

1個80円、10個入680円
(5個入や化粧箱に入れての販売も可)

三代目楠田製菓本舗代表の楠田 雄一郎さんからお話しを聞きました。
楠田さんは、大学卒業後、大手IT企業に約9年勤めたのち、17年前に家業である楠田製菓本舗の後継者となることを決意され、6年前に三代目代表となられたそうです。
いざ仕事として本格的に始めてみると、このお菓子はなんて難しく奥が深いんだろうと思ったとのこと。
大正12年に創業し代々受け継がれてきた伝統の味を守り続ける楠田さんの逸口香にかける熱い思いをひしひしと感じました。

そんな、伝統の味を守り続ける楠田製菓本舗の逸口香は、他店の製品と比べて①大きくてふっくら ②食感がさくっとしている ③口どけがいいというのが特徴。

一つ目、その秘訣は素材と製法の強いこだわりにあります。
三大原料の一つ目・小麦粉は地元嬉野産で市内の製麺工場から直接仕入れています。輸入品の方が断然低コストですが、それでは防腐剤の影響でふっくらとした仕上がりにならないから。

二つ目、麦芽水飴は以前仕入れていた県内工場廃業の為、お菓子に合う水飴製造業者を探したところ、大阪の水飴工場と出会い、現在はそこから仕入れているそうです。

三つ目・黒糖 は奄美若しくは沖縄産100%の厳選した原料を使用した良質なもの。
このこだわり抜いた三大原料に+αで蜂蜜といりごまを加えています。

製造工程
①生地(小麦粉・麦芽水飴)・あん(黒糖・蜂蜜・ごま)作り
②製造機で生地にあんを包み団子状にする
③作業台に並べローラーを使用してその日の天候や気温に合わせ厚みや大きさを調整する
④オーブンで焼き上げ(7分⇒ひっくり返してさらに1~2分)
⑤バラと呼ばれるザルに取り出し熱をとる
⑥包装

このように素材にこだわり一つ一つ丁寧に仕上げることによって、自慢の逸品が完成します。

そのほか、ハート型逸口香〈期間限定)もおすすめ!
今年初めて発売されたバレンタインデーからホワイトデーまでの期間限定商品!
(中身が空っぽということで義理にピッタリ!反響が大きかった為GWまで販売延長されたそうです!)

お店は、創業大正12年の老舗菓子屋で、全国的に見ても珍しい逸口香の専門店です。
全国にファンがいて、一番遠方だと東京に出荷しています。
開業当初は長崎街道沿いに店舗を構えていましたが、戦後に現在の場所に移転しました。

「佐賀名産 逸口香」と書いた紺色の大きい暖簾?が目印で、中は工場と店舗を兼ねた作りとなっていますので、製造作業を間近で見ることが可能です。

昭和57年から使用している製造機は、既製品では、楠田製菓本舗の粘り気の強い生地に部品が負けて壊れてしまう為、先代とメーカーが試行錯誤して作り上げた世界に一つのオーダーメイド品とのこと。今となっては業者でさえこの機械を修理することが出来ないため、部品を調達して自分たちで修理しているそうです。

楠田製菓本舗
佐賀県嬉野市塩田町大字久間乙3363番地
TEL/0954-66-23154
【URL】http://ureshino.manabiya.co.jp/kusuda/
営業時間/7:00~19:00
店休日/不定休
駐車場/工場・車庫前に3~4台